2012年09月09日

BRM908千葉600喜多方/完走レポート(2)

ブルベのタイトルでもある喜多方の折り返し点に到達したわたくし。しかし、折り返しといってもそこまでの走行距離は256/600km、まだ半分も走っていないのでした。時刻はすでに昼下がり。コース最高峰である土湯峠を明るいうちに越えられるか?

BRM908千葉600喜多方、レポート後半です。

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PC3-PC4(ファミリーマートあだたら高原岳温泉店)




AJ千葉スタッフの皆様のエールを受けながら、道の駅・喜多の郷を出てしばし来た道を戻ります。下り基調はほんのわずかの間、すぐに裏磐梯山岳2連戦の1座め、取上峠への登りが始まりました。気温があいかわらず高い中、17kmで660mを獲得するべく我慢の登坂が続きます。

・・・長い(><)

斜度自体はそれほど高くなりませんが、極端に緩んでくれることもなく、ただひたすらにコンスタントな踏み込みを要するタイプの峠です。そして、あまりカーブを描かない直登系。山の中腹切り通しの道なので、眺望が開けて気分が変わることもありません。修行の道か。繰り返し現れる「登坂車線終わり」の標識が視界に入るたび、あそこまで到達すれば脚を休められるかも・・と期待しては、すぐまた次の直登が始まって萎える繰り返し。ボトルの水がかなり減ってきたところで、峠の茶屋的なお店をみつけて自販機休憩。何人かのランドヌールを見送りました。

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ピークまでの残り距離はそう遠くないので、体が冷えないうちに再出走。休憩中に登って行ったひとが道端で休んでいたり、自転車を押していたり。みんなもキツイんだ...と思うと前に進む気力が湧いてきます。そしてようやく取上峠をクリア!短く深いダウンヒルをこなした先が裏磐梯道の駅です。

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ここ道の駅 裏磐梯は、千葉600喜多方のレポートを読むとジェラートやソフトクリームの話題が必ず出る観光スポット。桧原湖を見下ろすいいロケーションにあります。喜多方でのんびりするのを我慢したのは、ここで「山塩ソフトクリーム」を食べたかったから。無事にそのミッションをクリア。こくのあるミルク味に、山塩のしょっぱさがアクセントとなって、峠越えで失った塩分とカロリーも補給できます。おいしかった!

ボトルの水がそんなに多く残っていないかな・・と思いつつ、ちらりと見える桧原湖がとても綺麗なので、そこに寄って湖畔観光もしよう。そこでゆっくり給水しよう。そう決めて、ソフトを食べ終わるとすぐ先を急ぎました。が、なぜか道は湖畔に向かうどころか山側へと登って行き、湖から離れていくばかり。全く眺望が開けないばかりか、補給を先送りした水が残り少ない音をたて始めました。自販機がある雰囲気も全くなし。なんともいやーな予感。そもそもこの道でいいのか?・・不安をかかえたまま走ることしばし、桧原湖の観光案内所や物産店が見えた時は思わず安堵のため息をつきました。水は補給できるときに補給しなくてはいけませんね。

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桧原湖に寄るのも当初の予定のうち。今回は「おねがい☆ティーチャー」みずほ先生バージョンのジャージを着ているので、木崎湖のかわりに桧原湖を見せてあげようという趣向w 内なるミッションもクリアです。給水、コーラ補給、若干の軽量化も果たして再出走。ダウンヒルの最中、山側に落ちて灌木に突っ込んだ事故車の現場検証に出くわし、安全運転を再度心してみたり。警官に聴取されているのはランナー姿のひとでした。帰りが大変そうだなあ・・

さて、ここからが全行程中最高峰へのヒルクライム。17kmで570mから1240mまで上昇する土湯峠です。ここをまだ明るいうちに越えておくつもりでしたが、裏磐梯道の駅や桧原湖での休憩が長すぎたか日没にかかることは必至の状況に。それでも、少しでも早くに越えておきたい気持ちは変わりません。黙々と登り続け、自転車通行禁止の土湯トンネルへのバイパスを避けて旧道へのアプローチへ。夕暮れ時で気温が下がってきたこともあり、取上峠よりも気分的に楽に登れます。長いことには変わりありませんが。旧道に曲がってすぐ、下ってきた大排気量オートバイのライダーがわざわざ減速して「がんばってください!!」と大きな声で激励してくれたのは思わぬ喜びでした。「ありがとう!!」と手を振って感謝を伝えつつ、ちょっとだけ軽くなった脚で頂上を目指します。

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つづら折れの始まる最終区間に至った頃にはもうかなり日が落ちて、写真を撮ってもブレブレのぐにゃぐにゃ。あきらめてカメラをポケットに戻したとき、後方からランドヌールが接近してきていることに気付きました。ペースは同じような感じなのか、バックミラーにライトが映ったり消えたり。しかし、こちらが脚を休めるモードに入ったところで一気に追いつかれました。ゴールドカラーのオルカ。いいバイクです。ご挨拶をし、走りながらぽつりぽつりと会話を交わします。心細い宵闇のヒルクライムが一気に楽しいものになりました。道連れがいると心強いものです。おかげでほどなく土湯峠に到達し、あとは約40kmのダウンヒルを残すのみ。お互いに健闘をたたえます。結局、この方とはこのあとPC4までご一緒することになりました。

しかしダウンヒルの最中、気温が一気に下がり、ふもとから吹き上げてくる風に水滴が混じるように。なんともいやな雰囲気です。

「これ・・下は降ってそうですね」
「土砂降りはいやですねえ・・」

そんな会話を交しつつ道の駅土湯まで下降。幸い、路面は乾いており、途中のハイスピードな下り区間でかなりの時間を稼ぐことができました。しかし、ほっとしすぎたのがいけなかったか、道の駅横のT字路を曲がった立ち上がりでシフトミス。チェーンがウォッチャーの内側に落ちてしまいました。オルカの方がバイクを押さえてくれて修理はすぐ済んだのですが、力を入れたはずみでアウターリングの歯に右手中指をヒット。夜目に、指から血がつつつーと垂れるのが見えました(TT) 幸い、傷自体は深くないので、ボトルの水でさっと流してそのまま走行続行。岳温泉には予想通りの時間に到着することができました。

オルカの方は宿を求めるとのことで、PC休憩は最小限で出立されましたが、私はおなかもすいたのでファミマの店内に置かれたテーブルで夕食にします。から揚げ弁当とリポビタンとソルティライチ。夜なのに、からあげにはマヨネーズもたっぷりつけちゃいます。なにしろ600km走らなくちゃならないので、カロリーは抑えられないのです。

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PC4-PC5(セブンイレブン郡山喜久田店)



岳温泉からPC5までは20キロ程度の短い区間。郡山に設けられたPC5は、その周辺で仮眠をというコースメイカー様のメッセージでもあります。さて、どこで仮眠をとるか。PC5先の健康ランド(360km地点)、はたまたその30km強先にある道の駅 ひらたの仮眠所(394km地点)か。平田の先から始まる最後の山岳区間を思うと、合計50kmを走りぬけて平田で寝るのがよさそうに思えます。距離の割り方的にも、全体を400km+200kmにまとめられます。これは気分的にも楽。しかし、眠いという感覚はないにもかかわらず、ペダルを回す脚が明らかに重たい。これはかなり疲労が溜まっていると判断し、PC5先の健康ランドでの仮眠を選択しました。

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PC5-PC6(セブンイレブン那須伊王野店)



PC5では甘いものを少しとっただけで、すぐに東洋健康センターへ。やたら大きくて立派な施設です。時間的には2時間がリミットか・・と思いながらチェックインに向かうと、すでに仮眠を終えて出立モードのランドヌール数人。ちょいと気分が焦りますが、仕方ない。休む時は休まないと。幸い「2時間コース」800円の設定があったのでこれをチョイス。とりあえず大浴場で汗を流し、ジェットバスで筋肉の疲労をとりました。長風呂は疲れの元なので、名残惜しいが20分ほどで切り上げ、仮眠1時間、身支度と再出走30分という戦略をたててから寝る場所を探します。畳敷きのペンチみたいなのがあってごろ寝してる人が多数いたので、ここが仮眠所か、と空いた席を確保し、1時間後にアラームをセットし寝ようとしたその瞬間。

「自転車ですか?すごいですね!」

・・・やたら機嫌のいいおじさんの質問攻めにあいましたorz
どこからきてどこへいくか、ルート取りは、どんなイベントなのか、どんな人が参加してるのか・・めっさ詳しく解説することに。頼みます、こっちは寝たいんですよ(TT)

やっとおじさんが去り、割とがちゃがちゃした空間ですがすぐに意識が落ちました・・・と思ったら、今度はやたら怒気を含んだ大声に起こされました。

「何だこいつら、金なんか払ってないっぺ?」

どうやら、寝たいけど場所が空いていないことに腹を立てたじいちゃんが、ジャージ姿で沈没してるランドヌールたちを「金も払わず仮眠所を使ってる不届きもの」認定してどなり散らしてるようでした(TT)

「そんなことないですよ、このひとたちちゃんとバスタオルも持ってるし、お風呂入りに来たひとですよ」

連れのおばあちゃんらしき人がなだめますが、じいちゃん収まりません。ひたすら激昂してます。状況を説明しようかとも思いましたが、めんどくさいので目を開くのをやめましたw 結局、30分ほど寝ただけで健康ランドを発ち、残りの行程の攻略を開始することに。あとで別の方に聞いたら、東洋健康センターにはちゃんとした仮眠室があった模様。次の機会にはそこを利用しましょう。

風呂でリフレッシュしたので体は楽になりましたが、郡山市街の信号の多さ、平田へのだらだら登りで気分的にしんどい状態に。やはり、道の駅ひらたまで一気に走る判断をしなくてよかったようです。途中、コーラ休憩をとった自販機のまわりでさかりのついた猫がふぎゃふぎゃ叫んでいてなんともシュールな気分になったり。そんな季節でしたっけ?

後学のため道の駅ひらたにちょっとだけ立ち寄り、すぐに通過チェックポイント、平田のセブンイレブンへ。ここでは千葉まで遠征参加していたランドヌール宮城の方とご一緒し、すぐ先から始まる難所、石川広域農道について経験豊富とのことでしたので、道の様子と攻略法を伺いました。

「そうですね・・とにかく、うんざりしますよ」

・・・そうですか(TT)

アップダウンのありがちな広域農道の親分格であること、30km以上続いてコブの数が20以上あること、コブの谷間はほとんどが一時停止で勢い付けての登り返しができないこと。なにそれこわい・・・。

「ギアは、ずっとインナーローでいいです。下りでこぐ必要ないし、谷間で停止するから登りは全部0km/hスタートなので」

絶望的な感じの「必勝法」もお聞きできたところで、意を決して石川広域農道へ。・・・いやあ、聞きしに勝る凄い道でした。10%あたりまえの斜度で登り、ジェットコースターのように下り、谷間の一時停止で急制動。ゼロスタートでまたみちみち登って・・・これを30km以上続けます。満天の星空が綺麗なのか、自分の目に星が飛んでるのかわからなくなってくることしばしば。だんだん長くなってくるコブのインターバルが約3kmの峠道クラスになり、たまらず途中で梅丹CCチャージ休憩をとったら周囲真っ暗すぎて怖くなったり。その峠も越え、これでもう終わりだ...と思ったら更に細かいコブが10位残ってて死にそうな気分を味わったり。しかし、物語には必ず終わりがあるのだと信じて進み続け、長い長い修験道を抜けることに成功しました。

20120908_ND.jpg <戸中峠より石川農道の大きな登りの方がキツイ^^;

ここから先は、AJ宇都宮のブルベでもよく使われる戸中峠。斜度は緩く、気が付いたら抜けていた系の峠道ではあるのですが、深夜に石川広域農道の洗礼を受け続けた身には緩やかな登りもかなりこたえてくるのでした。眠くはないけど気分がしんどい。本格的な登りが始まる前に自販機休憩を決め、飲みかけたオランジーナの缶を手にしたまま15分ほどうたた寝。ちょっと眠れば意識レベルは大きく回復します。気づけば周りには、自販機の明かりに集まってきたカナブン、カメムシ、ガ、イナゴ、果ては赤とんぼ。自然はにぎやか。寂しくない。次第に近づく朝の気配を感じながら戸中峠を越えて、再び栃木県に入りました。下りの荒れた路面がいい気付け薬になりましたけど、あれはいかにも危ないので整備を希望します。

すっかり明るくなった道を走って、PC6・セブンイレブン那須伊王野店に到着。ここではチーズナポリタンとねぎ塩チキン、カットフルーツをがっつり食べて最終区間へのエネルギーチャージ。先着していた方と道中の思い出話、このあとの展望など語ります。そうこうしているうちに続々とランドヌールが集結。ここまで来ればもうよほどのことがない限り完走は確実、そんな話をしていたら、AJ千葉のスタッフさんが

「昨年は、最終区間で溝に落ちてリタイヤしたひともいます。十分注意してください。」

そんな事態がわが身に降りかかってこないことを願いながら、PC7に向けて出走しました。そう強く願いながら。。。

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PC6-PC7(セブンイレブンつくば桜柴崎店)



PC7の先は基本ソロ運行で進みました。下り基調なのでいいペース。みるみる平均速度が回復していきます。脚も回るし、踏み込みも効く。これはいけそうだ、そんな確信が更にバイクを加速させます。先行するランドヌールを何人かパスして進むうち、数人のトレインに追いつきました。ペースも良く、見れば道中何度もご一緒した方たち。これはご一緒させていただきたいと、連結させていただきつつ快調に歩を進める途中、恐ろしいアクシデントが発生したのでした・・・。

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那須烏山の高速下り区間をトレインの中ほどで走っていたとき、先行車の通ったあとにグレーチングが見えた・・その瞬間、そこにいやな隙間が空いていることを感知。腰を浮かす時間などなく、反射的にハンドルをひきあげましたが「がっちゃーん!!」という派手な衝撃音とともに、後輪から「ばしゅっ!!」という破裂音。減速しようとブレーキにかけた指をリア側だけ解除(我ながらよく反応できた)し、フロントだけで制動して路肩に停止。トレインの皆さんが「大丈夫か?」と駆け寄ってくれますが、後輪はぺしゃんこ。チェックしたらサイドカットで大穴が空いています。あちゃー・・・

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幸い、サドルバッグにはスペアタイヤが入っていました。フロントは空気圧が保持されているので、リアタイヤの交換にかかります。トレインの方には「先に行ってください」とお願いしたのですが、誰一人として立ち去ることなく修理にお付き合い...というより、動揺を隠せてなかったらしい私を助けてくれまして、すごいスピードでタイヤ交換が進みます。空気入れもトピークのロードモーフで8気圧まで充填。さあそれじゃ出走しますか!と思ったら、さっきまでなんともなかったフロントタイヤがぺしゃんこになっています(TT)どうやら、スネークバイトでのスローパンクに見舞われた模様。幸い、フロントはカットバーストがなかった(とはいえ、サイド補強のゲータースキンが削れていた)ため、チューブ交換を済ませてトータル20分ほどで走行再開にこぎつけました。真に感謝すべきは、タイムが削れるのもいとわずに修理の手を差し伸べてくれたトレインの諸氏。これぞランドヌール精神か。本当に感謝してもしきれない体験をしました。皆さん、再出走後もこちらが機材チェックをする間ペースをあわせてくれました。幸い、ホイールにフレもなく、その他車体にも不具合はなし。しかし、一歩間違えればグレーチングの衝撃で落車、トレインの皆さんを巻き込んだことも考えられます。そうならなくて本当によかった。まさに不幸中の幸いです。

このあとは、ゴールに近づけば近づくほど上がってくる気温と戦いながら進行し、つくば近辺でマキノの坂西さんとも合流。コンビニ休憩を機会にお世話になったトレインの皆さんと別行動となり、以降は坂西さんとゴールを目指すことになりました。しかし暑い。暑すぎる。コンビニが少なく、日光を遮るものもすくない筑波山麓の道は、水や休憩場所を求めてさ迷うランドヌールの砂漠と化していました。何もない道端でただ止まってるひと、いったん通り過ぎたコンビニまで数キロ戻ってまで補給したというひと。まさしくサバイバル戦です。

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文字通り気が遠くなる感覚を覚えながらも、なんとか桜柴崎のセブンイレブンに到達。何を食べたかよく覚えていませんが、ソルティライチを一気飲みしたこと(今回、10本以上飲んでる)、魔法の小瓶こと3Actionガラナをあおったことは覚えています。ほんと、テンションはギリギリでした。

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PC7-Fin(セブンイレブン取手新町店)



たかが30キロ、されど30キロ。筑波から取手までといえば、自分にとっても土地勘のある場所で、本来ならば楽勝で走りきれる距離と区間。しかし、ここまで570kmを走ってきた身に、照りつける太陽により36度まで上昇した気温が容赦なく体力気力を削っていきます。しかしもうここまできたらリタイヤなんてできません。無理せずじっくり、ひたすら我慢の走りを続けます。最後の道中は、坂西さんとあと一人、後半前後して走ることが多かった、フラペBD-1にスニーカー、短パンにポロシャツにメッセンジャーバッグ姿というどうみても「ちょいとそこまで」な勇者が加わり、3人での道行となりました。

・・・暑いのもう厭(TT)

取手の手前でやたら右折左折を繰り返すルートは、ともすれば方向感覚を奪い、距離感をあやしくするため、30kmというショートレンジが実際以上に長く感じられます。短い激坂やオーバーパスをへろへろになって越えた先に、フィニッシュ地点・セブンイレブン取手新町店が見えてきました。興奮を隠しながら淡々とバイクを寄せ、店に入って最初に目に入ったドリンク棚からキレートレモンの瓶をひとつ持ってレジに直行します。レシート印は14:09。00:10スタートですので、無事に約38時間でのゴールを迎えることができました。人生初の最長距離600kmを走りきると同時に、ブルベ参加初年度でのSRが確定した瞬間でもあります。

体はもうバッキバキ。何をするにも掛け声がいるような状況ですので、お店近くの日陰に沈没してるご同輩のもとへ行きしばしの休息をとります。中にはあのお世話になったトレインの皆様も。あらためて深く謝意を伝えさせていただきます。

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Finish-道の駅しょうなん



今回のブルベはゴール地点でおしまい・・というわけにはいかず、ブルベカードとPCのレシートを持って、スタート地点である道の駅しょうなんまで戻って手続きを終えなくてはなりません。長い長い6km強。でも、もう速く走る必要は全くありません。

道の駅には先着したランドヌールの姿が。みなさんまったりしています。AJ千葉のスタッフさんの暖かいエールを受けながらブルベカードとレシートを提出、確認を受けることで今度こそ本当にBRM908千葉600喜多方の完走が確定しました。長い長い旅の終わりです。

聞けば、今回の完走率は約50%とのこと。土湯峠でゲリラ豪雨にあった方、石川広域農道で濃霧に見舞われた方、様々だったようです。そんな中、初600で完走を果たせたことは本当に幸運でした。

20120908_25.jpeg

お見送りもいただいたロングライダースいしこうさんとごあいさつ、更には先着していたシクロツーリスト田村編集長も交えてしばしの談笑タイム。疲れがすっと抜けていく感覚を覚えます。

名残惜しくはありますが、自分はこれからまた地元の栃木まで、ほぼいまきた道を戻っていかねばなりません。皆さんに別れを告げて、自家用車をデポした我孫子駅まで自走。車のエンジンをかけ、しばしエアコンの冷気でクールダウンしました。しばらくは動く気にもなれず、30分ばかりウダウダ。ようやく意を決して帰路につくのですが、ナビが提案した道は野田を抜け、江戸川沿いを関宿まで走り(喜八堂の横を通る)、利根川沿いを走って新4号に入るという、なんともサイクリスト的なルート。こいつは上等上等と走りだし、野田を抜けるあたりで飲み物を買いにセブンイレブンへ立ち寄り。小腹がすいたのでスナック類を補給、食べ終わったあと2時間ほどのタイムリープを体験しました(笑)へろへろですね、やっぱり。そのあと、寝落ちのおかげでクリアになった状態で無事自宅に帰還。おうちに帰るまでがブルベ・・もクリアして、週末の小旅行ミッションコンプリートです。

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今回の600kmは、スタッフそして参加者の皆様の助けなくして完走できるものではありませんでした。改めて深く感謝するとともに、ブルベというサイクリングイベントに対しより深い楽しみを覚えられたことへの喜びを噛みしめたいと思います。

・・・走りきったぞ!!

BRM908千葉600喜多方(全行程)

ラベル:TNi7005
posted by Tongchai at 14:09| 栃木 ☁| Comment(10) | TrackBack(0) | ブルベ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お疲れ様でした。
それにしてもブルベ初年度とは思えない安定感ですね。
性格が出るのでしょうか、私とは全く違う感じですw。
コンチネンタルがあんなになったのを始めて見ました、しかもバッグにスペアタイヤが入っているなんてイスカンダルでも行けると思います。
自分ならあれだけ穴が開いたらDNF必至ですわ。
今までスペアタイヤ無しで走ってきましたがスペア持たないとあかんかなぁと思える写真でした。
それにしても落車などなくてよかったですね。
無事完走+SRおめでとうございます。
お疲れ様でした。
Posted by v at 2012年09月14日 11:57
>vさま

暖かいお言葉ありがとうございます。
ブルベは人なり・・と、今回特に痛感しました。
500km地点で前後タイヤが逝ったときは正直途方に暮れましたが、
「こんなこともあろうかと」サドルバッグに仕込んであったスペアタイヤが奏功。
でも、ご一緒していた方々のサポートがなかったらと思うと脂汗出ます。
コンチGP4Seasonのカットバーストは、
道の駅しょうなんの終了受付で話題騒然?でした。
サイド補強のゲータースキン+ケブラー製パンクガード2枚重ね。
他にも愛用者の方が多数おり、この大穴を見てショックを受けてました。
実はスペアタイヤのほかタイヤブートも仕込んでいたのですが、
そこまで使うことにならなくて良かったです。

とまれ、初年度で一通りの成果を上げることができましたので、
次回からは少し余裕を持った走りができればと。
またどうぞ宜しくお願い致します。
Posted by Tongchai at 2012年09月14日 14:25
千葉600喜多方は過去2回出走しましたが、最後の平地で干物になっちゃうところがきついですね。
グレーチングの溝は危なかったですね。やはり、過去、私の後ろで仲間が前転落車をして大変なことになった覚えがあります。
このブルべでSR達成は価値があります。お疲れ様でした。
しかし、ブルべ知り合い関係が濃いですね。^^
Posted by ふつうのパパ at 2012年09月14日 21:35
>ふつうのパパさま

出走前、パパさんの完走レポートを何度となく繰り返し読ませて頂きました。
おかげ様で事前にかなりのイメージ作りが可能に。
こうして、偉大な先達の影を拾いながらここまでたどり着きました。

しかし、最後の100kmの灼熱地獄はこたえました・・
なんとなく、このコースを少しでも楽に走りたかったら、
できるだけ早い時間に戸中峠を越えて、暑くなりきらないうちに真壁あたりを通過・・
そんな戦略なのかもと思いましたです。

グレーチングは正直脂汗かきました。
ハンドルの引き上げが間に合ったため前転はありませんでしたが、
トレインの中でパックに入るメリットもありつつ、
下りではもっと車間を開けて視界確保に努めなければと痛感しました。

SR達成、パパさんに褒めて頂きすごく報われた気分です。
濃いつながり、更に広げていきたいですねw
Posted by Tongchai at 2012年09月14日 22:29
お疲れ様でした。完走、SR達成おめでとうございます。後半にこんなアクシデントがあったのですね。。周囲の方々の助けと予備タイヤをお持ちで幸運でした。小生も昨年のこのブルベで勢至堂峠の下りでタイヤ&チューブ交換の経験があります。それ以来400以上ではタイヤを持って走っています。
Posted by 岳人 at 2012年09月15日 08:53
>岳人さま

今回も道中いろいろお世話になりました!
宇都宮400のときの悩ましの分岐路以来、
難しいポイントではなぜか岳人さまと居合わせているような気がします(^。^)

使用中のタイヤがグランプリ4シーズンという堅牢なもので、
これまでどんな衝撃、鋭利な破片にも耐えてきただけに、
今回のカットバーストはショックなものでした。
過剰装備は重量増加でタイヤに負担もかけますが、
今後もスペアタイヤとタイヤブートは携行しようと思いました。

次の機会に道中ご一緒した切は、またよろしくお願いします!
Posted by Tongchai at 2012年09月15日 09:35
初めまして。YahooブログのNaokiさんのページから辿って来ました。
初600で38時間は素晴らしいですね。
私は昨年このブルベに参加しましたが、40時間ギリギリ。午前0時スタートの600は、もう懲り懲りです。^^
Posted by toyo3 at 2012年09月15日 22:10
Tongchaiさん、土湯峠でお世話になったオルカ乗りです。
あの峠を超えられたのは目標となったTongchaiさんがいたからです。なんとか追いつこうと頑張っていたんですが、なかなか追いつけなくて。。。オートバイからの声援は嬉しかったですね(^^)。
チェーン落ちのとき怪我をされていたとは気づきませんでした。大丈夫でしたか?バンドエイドくらい持っていましたが。

烏山でのタイヤバーストパンクは大変でしたね。前後パンクは経験ありません。私も多分同じところで、単独でしたがガーンとグレーチングにやっちゃって、「あちゃー、やっちゃった」と思いました。幸い無事でしたが危険ですねー。
またどこかのブルベでお会いできたらよろしくお願いします。

※SR達成おめでとうございます。
Posted by A6M5c at 2012年09月15日 22:18
>toyo3さま

はじめまして、コメントありがとうございました!

今年からブルベへの参加をはじめまして、
600も深夜スタートが初体験となりました。
もともと夜行性動物のケがありまして(笑)
今回も、眠くならないのに疲れてくるのがかえって難儀でした。
レポートを書くため記憶をたどってみますに、
多分にビギナーズラックに恵まれたところがあるなと。

来年度は今年の経験を踏まえて、
色々な主催者様のBRMに参加してみたいと思っております。
どこかのブルベでご一緒できました節はどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by Tongchai at 2012年09月15日 23:25
>A6M5cさま

土湯峠から岳温泉までの間、すっかりお世話になりました!
バイパスから折れて旧道を登り始めてすぐ、
後方に気配を感じ取っておりました(笑)
ともすれば切れそうになる緊張感を、
おかげさまでいい具合に保つことができました。
後半、このまま距離感キープしようと頑張り続けたら、
脚が終わっちゃうなと思い踏むのを緩めたとたん、
がつーんと追いつかれちゃいましたw

チェーン落ちの際はお引き留めする形になり恐縮でした。
私もバンドエイド等持っていたのですが、
手先が汚れていたのと単純なピンホール系の小傷だったため、
PCでゆっくり対処するほうを選びました。

烏山での前後バーストといい、
トラブルはいつも気の抜けたときに起こりますね。
あのグレーチングは蓋のサイズが小さくて緩いらしく、
ずれた溝に落ちなければ派手な通過音で済むのですが、
運が悪いとご覧の有様です。

おかげさまで無事今年のSRを獲得できまして、
可能なら今季最後の検見川300に出てみたいと思っております。
またブルベの道中ご一緒する機会がありましたら、
どうぞよろしくお願いいたします!
Posted by Tongchai at 2012年09月15日 23:36
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