
参號機 ORBEA ONIX
Dst.161.58km Tm.8h03m38s Av.20.0km/h Mx.65.3km/h Odo.4,470.0km
7574kcal Avg.cad.70rpm Max.cad.119rpm
昨年初参加の予定が、ムスメの運動会が雨天延期になってしまい涙を呑んだサイクリングイベント、ジロ・デ・信州。今年は念願かなっての初出走となりました。

ジロ・デ・信州というのは、オトーサンが働いている会社が属するギョーカイで、年中行事となっているサイクリングイベント。以前は多摩サイ起点で小淵沢までのルートでしたが、このところは福生起点で奥多摩湖〜柳沢峠経由で小淵沢に至る、よりハードめなコースになっています。
サイクリングイベントなのでタイムレースではありませんが、出発時刻・中間地点通過時刻・到達時刻は記録されます。昨年は体調も乗り込み度も良かったのでタイムを削る気でいましたが、今年はいろいろな意味でヘロヘロ&全然乗れていない(物理時間的にも^^;)ので、とにかく完走狙い一本に絞りました。無理しない無理しない。


私が所属するかいしゃチームからは四名が出走。モールトン乗りの名監督T氏(脚質:オールラウンダー)、ロードで駆けるSE・S氏(脚質:クライマー)、レーシング経理マンK氏(脚質:スプリンター)、そして私です。各チーム必須のサポートカーに補給物資を積み込んでいるので皆さん身軽。今回はカメラも預けてしまったので中間での写真がほとんどありませぬ。デジカメだけは持って走ればよかったかな〜。ちなみに、今回はサポートメンバーにうちのムスメも入っております(笑)主任務は、おはやし隊♪
福生の多摩川上流から走り出してすぐに梅ヶ谷峠越え。そんなにすごい山坂ではないのですが、まだ足が温まらないうちなのでけっこうキツイです。チーム及び同時出走の皆さんの様子を伺いますが、ほぼ同じペースでいけそう。奥多摩湖前でプチアタックをかけてみたら、誰もついてきません(あとで聞いたら、「前半戦からアホか」と思われていたらしい^^;)。ちょっとペースダウンしたところで、前方にサイクリストが多数入っていく公園を発見。あれ?こんなところに臨時チェックポイント??と思いながら入ってみたら・・違う団体さんのイベントでした。失敗した!と思いつつ本線に目をやると、同じチームの人っぽいジャージが駆けていきます。
うわ、自分てばすごいマヌケ。ペースアップしながら追いかけてみるのですが、それらしい姿がいつになっても見えてきません。結構あせりながら柳沢峠へのアプローチにかかります。初めて走る柳沢峠ですが、とにかく長いっすね^^;登り区間30kmですか。無駄に足を使わぬようとは思うのですが、なんとかチームに追いつきたいという気分からペースが上がり気味になります。補給食もがばがば食べながら踏み倒しますが、やっぱり身内の姿は捉えられません。水と補給食がそろそろ底をつくぞ・・と思ったところで、ムスメ搭乗のサポートカーが合流しました。
わし「みんなとどれくらい離れてます?」
サポ「かなり離れましたね」
わし「がーん(><)」
サポ「後続で一番速いSさんが5分遅れ位じゃないですか」
わし「こ、後続?」
なんと、先行したとばかり思っていたチームメイトは、まだ自分より後方にいたのでしたorz
幻の先行者を追い続けていたことに気がつき「無駄足を使ってしまった!」と悔やみますが後の祭り。一気に気分がヘロってしまい、後半に残す力の配分が気になってさっぱり踏めなくなっちゃいました。それにつけても柳沢峠の長さよ・・と思っていたら、後方でシフト音。振り向いたら、やたら速い方・・と、その後ろに張り付いているS氏の姿。お、追いつかれてしまいました^^; ここで追ったらあとが怖いので、マイペースでいくことにします。ようやく柳沢峠をクリアしたら、あとは塩山へのダウンヒル。ジェットコースターみたいな気分を味わいました。

中間地点(といっても100/160km)の万力公園に到着。S氏とは3分差での中間計時となりました。私のあと15分差でモールトンT氏が通過、レーサーでスプリンターのK氏は柳沢峠で悶絶し30分差。ちょっと間隔がばらけました。
ほぼ同着のS氏と一緒に再スタートをきってすぐ、気温がかなり上がってきていることに気づきました。万力公園でウォーマを外しておけば良かったな・・と思いつつしばらく市街地走行をしていきますが、なんとも暑くてたまりません。S氏に先行を願いつつ小休止、ついでに補給食も食べて再スタートを図ります。
20号線に至る市街地では渋滞と一般車の度重なる幅寄せに悩まされて気疲れ度DX。おかげで20号から最後の難関・七里岩ラインへのアクセスをミスしてしまい、10分程度のロスをしてしまいました。
これまた初めて走る七里岩ラインは、ある意味柳沢峠以上に心の折れる道でした^^;
展開する山里の風景は素晴らしく、秋の気配を堪能できるのですが、とにかく直登区間が長い(><)下手をすると道の消失点まで登りが見通せるので、前半痛めつけられた足が悲鳴を上げてくれます。ともすれば攣りそうになるところを、梅干補給でだましだましじっくり登っていきます。
それにしても、サポートカーの気配がありませぬ。そろそろ補給食がやばいんですけど。あと、財布の中にはもう5円玉しかないんですが。応援要請をかけたところ・・
サポ「すんません、ムスメさん車酔いしたので一時間ほどお休みします」
わし「ぬわに〜〜orz」
渋滞にはまっていたもう一台がようやくアクセスしてくれたのは、ボトルの水がちゃぽちゃぽいいはじめたころでした。あぶないあぶない。
サポ「あと何かいるものありますか」
わし「500円ちょうだい」
・・・厨房かわたしはorz
今回のコースはほぼジャスト160km、のこりの距離はサイコンを見れば一目瞭然。ということは、このきっつい登りはあと30キロ近く続くのだ・・という怖い結論もすぐに導けてしまうのです。何度か抜きつ抜かれつしてすっかり顔見知りになった方(出走経験あり)に、このあとどんなもんですか?と聞いてみたら、
「あとにいくほど斜度がきつくなって、最後には拷問のような坂が待ちうけていますよ、ははは」
・・・(><)
そのお言葉は真実。そのあとたっぷりと身をもって感じることができました。最終区間5キロくらいは、目の前を一直線に走る直登坂に心が折れかけ、

あの消失点までいけばきっと平坦区間だ!という淡い期待を持ってきりきり踏んでみれば、消失点の先はカーブで更に次の直登のはじまり・・・(泣)

・・・なんて具合でした。
(上の2枚はひみつの公式頁から借用)

翌日(なので路面が雨で濡れてます)、ゴール前最後の登り終点に立ってコースを見下ろしてみました。よく「山頂ゴール」といいますが、このコース考えたひとはサドに違いないっす。


道ばたから熱い応援を下さる各チームのサポートさんに勇気づけられ、パワー100倍・・になっても時速は5km、なんて調子でふらふらしながらゴールの八峯園に到着!!
サポートの皆さん、先着した方々のエールと拍手に包まれながらのフィニッシュはなかなか感動的でした。ふるまいの豚汁は、これまで食べた中で最高の味でしたよ^^v
全行程160km中、山岳区間が100km以上。獲得標高差2760m。しかも二次曲線型山頂ゴールという、未体験ゾーンへの突入でありました。出走時刻06:18、到着時刻15:13、トータルタイムは8時間55分でした。
走る前&走ってる間は意図的に頭から排除していたのですが、ノーマルクランクで走り切れてよかったっす^^;F53-39、リアカセットは13-26Tでなんとかなりました。準備段階では13-29Tも頭をよぎりましたが、そこまでは必要なかったみたいです。あとは、もっと脚力をつけて登りの速度向上を図りたいところ。

一休みしたあとはゴールする皆さんへのエールを送りつつ過ごし、全員がプログラム終了したところで宿へと撤収。ペンション村の自転車濃度が異常に高かったです^^;
同じチームでは、走り込み量ダントツのS氏が一番時計で8時間30分。モールトンT氏は9時間ジャスト。レーサーK氏は、最終区間の七里岩ラインで無念のDNFでした。
温泉で体の疲れをいやし、あとは楽しい晩酌。出走した皆が、あそこはきつかった、あの登りはもうごめん被りたい、コンパクトクランクにしたけど歯が立たなかったよ(笑)・・でも、また来年がんばりましょう!と意見一致^^運営に携わっている皆様、サポートしてくれた皆様に深い感謝を捧げつつ・・・

自分的には、こんな晩酌だったのでかなり疲れが飛びました^^
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来年はミスコース無しで最低10分短縮が目標だなw
しかもミスコースされたようで・・・
こんなところ1日で走ったら3日後くらいに寝込みそうだわ、私。
お嬢様もご一緒で、楽しまれてよかったですね。
お近くを通られていたのですね。
いつも近所の山を10km程度乗って疲れ果てている
私には夢のような世界です…。
でも、最後のPHOTOで、疲れも吹っ飛びますね。
距離といい、獲得標高差といい、超弩級ですねぇ。
なぜ、人間はこんなつらいことを考え、走るんでしょうか。でも、また、走りたくなるんですよねぇ、きっと。(笑)
この晩酌には癒されますね(^^)
お疲れ様でしたm(_ _)m
>>コース設定
このイベントには、公式コースと別に「チャンピオンコース」(^^;)というのがございまして。実は、現行の柳沢越えはそれ以前のチャンピオンコースだったルート。ちなみに現行のチャンピオンコースは、柳沢の代わりに風張峠を越えるルートだそうです。いずれこれが一般コースに・・?(^^;;;)
>>三日後
ムスメつれてTDL詣でしておりました^^;;;
ご近所にお邪魔しておりました^^ イベント翌日は甲州ぶどうツアーを挙行しておりましたので、更に肉薄していたかも!?ムスメはぶどう好きなのでテンション高かったです(笑)
>>10km
私、最初は3kmでも・・いや500mでもつらかったです。なので、近所とはいえ軽く10kmの山岳というのは地力がつくのではないかと。環境がクライマーを育てそうですね^^v
こうしたイベントに子供連れは初めてでしたが、身内ばかりということもあり安心して過ごせました。晩酌、注ぎ足しを拒否しやがるのですよ>ムスメ 全部呑まないとおかわりはダメなのだそうです。・・どこで覚えたので??
>>超弩級
手応えあるコースですが、実力者にとっては「基本のコース」らしいです。今年も、速い方はよりきつい風張ルートで7.5時間位ですし。真に超弩級なのは、ゴール後に自走逆ルートで日帰りするこうした方達でしorz
ジャージ、以前から作りたくてウズウズしてるんですよね〜。現場の性格上、なかなかチームコンセプトを絞り込めずにだらだらと現在に至っております。他社さんはそれぞれに格好いいジャージでばしっと揃えてるんですよねー。うらやましき。
>>参加者
ゲスト参加的な方もけっこういるみたいですがw
天国から地獄までなんと幅広い(笑)
マゾヒスティックな中でも表情が楽しそうでイイですねえ。
なんでまたこんな剛さん達が集まってるのかしらん(^^;<業界
>>お酌
うひゃー!私もあずかりたいっすわ〜
業界単位/会社単位でもサイクリストが多いんすね〜。
うちの職場で知っている限りでは、体育会系なトライアスリートさん(しかもスイム>ラン>バイクってな感じの人)しかいないので、なかなか「ご一緒しましょ」とは行かないところが(^^;
しかし消失点の感じが見事に「一番坂」っすね。
私なら絶対心が折れる自信があります。
ムスメちゃんが肝心なところでゲーゲーやっているところは笑っちゃいました(失礼)が、・・・最後の御酌ですべて吹き飛びましたね。^^
ホノルル・センチュリーライド完走おめでとうございます^^v
ワイハと違って汗の匂い漂うこっちですが、昨年このフルコースを走った人がかなりミドル〜ハーフコースに鞍替えした模様。結果、自分たちと同時スタートした方々はとくに剛な方々ばかりだったみたいです^^;
「いったいいつ練習してるんだ?」という問いはあちこちで聞きましたよw
疲れました^^;が、昨日の舞浜のほうが遙かに疲れた気がしてなりませぬ(笑)足にマメできちゃったし。
「運動」「健康」とは縁遠い雰囲気の職種なのですが、それゆえにか「通勤と運動と趣味が一挙に獲得できる」自転車はだいぶ前からブームになってました。このジロ・デ・信州自体も今年で11年目だそうです。そのころから始めた人でもベテランの域ですよね。また、このイベントがある影響で自転車の道に入る人も多いとか^^
>>一番坂
同じこと考えてましたw
パパさんみたいな、普通でない鉄人様向けのコースです。間違いない。獲得標高差は、T氏の高級GPSのログなのでかなり正確かと・・。走り終えて、「これなら、全行程200km・獲得標高差1500mのほうが早く走りきれるんじゃないかい??と思いましたです、はい。今回は後半のタレがきつかったので、次回は力配分の効率化が課題です^^;
>>ムスメ
一台のサポートカーは、「ムスメ専用サポートカー」だったというもっぱらの評判ですorz
僕も信州イベント参加しました。
写真拝見したところ同じ宿かも!?
ご家族連れの方々いたので多分そうかと思います。
ダッヂ手前の自転車乗せてるビートルがうちのです。
天気も良く最高でしたね!
今年はいろいろアクシデントがあったため、
いつものようなチーム内のチギりあいがなく
(毎年チーム内トップの座を狙いチギりあいますw)
先頭交代しながら、みんなで仲良く走りました。
とても楽しいイベントですよね。また来年もがんばりましょう。
いらっしゃいませ、コメントありがとうございます!
ビートルの方でしたか^^翌朝出発の折、ちょっとだけ挨拶のお声がけをさせていただきましたです。こちらは子供連れ二家族でしたため、大層賑やかだったのではないかと。恐縮至極です^^;
今年が初出走&きわめて準備不足でしたが、最高のお天気にも助けられてなんとか完走を果たすことができました。来年も楽しく参加したいと思います。
次回のジロまですでに一年を切ってしまいましたのでw 時間短縮に向けて練習を開始したいと思います。どうぞ来年もよろしくお願いします!
2ヶ月ほど前にクロスバイクなるものをメタボ対策として購入し、片道10q(たった)のツーキニストと化し、自転車の魅力にはまりだし、CS放送のツール・ド何とか、などにも興味を示しだした者です。
さてさて、10月7日に田舎の小淵沢に帰省した際(通勤割引適用のため韮崎IC下車)、「今日は妙にサイクリストを見かけるな〜ぁ」と思いながら山小屋に着き一服していると、家裏をやたらとサイクリストが通過する(山小屋は七里岩ラインの西端付近にあります)。サポートカーらしき車が家裏に停車する。かなり気になり調べたところ「ジロ・デ・信州」に行き着きました。
ジロ・デ・信州はスタジオジブリの主催で始まったそうですね。自宅が小平、職場が吉祥寺、実家が小金井の私にとって妙な親近感を覚えました。
しかし160qですか。私には到底無理な距離ですが、何だかとても楽しそうで、羨ましく思ってしまいました。貴殿の業界とは全く関係がないので参加したくてもできませんが、仲間を誘って一度トライしてみようかな…。(自殺行為ですが。)
来年は開催日に合わせて山小屋に行き、手でも振らせてもらおうかなぁ、等と思ったりもしています。
コメントどうもありがとうございます!
そうでしたか、別荘のお庭先をば失礼申し上げました^^ 七里岩ラインの西端ということは、きっと私など破壊されたような苦悶の表情で走っていた(「走る」と表現できる速度だったか定かではございません)ものと思われます。来年も似たような時期に開催と思われますが、よろしかったらゼッケン付けたサイクリストに激励のお言葉を^^v
このイベント、そもそもは一人の男が都内の仕事場から宮崎カントクの別荘まで自転車で走っていったという故事来歴により発祥したものだそうです。当初はジブリさんの主催、のち各社持ち回りとなって現在に至ります。
ロード主体になってしまうコース設定ですが、山梨市の万力公園からスタートするハーフコースでしたら、クロスバイクの方(女性サイクリスト含む)もかなりいらっしゃいました。
片道10kmのジテツーは「たった」ではないと思います^^私もジテツー開始(クロスバイクでした)からしばらくはその距離でしたし、一年後には体重が18kgも落ちてくれました。きっと、あと数ヶ月でセンチュリーランもこなせるようになることと思います。自転車は本当にいい趣味だと思います。これからも楽しく乗っていきましょう!